中勇酒造店は、県内でも2つしかないお酒造りに適した蒸し具合になる伝統的な製法「直火和釜蒸し」を今でも守り続け酒造りを行っており、近代化されている蔵酒造りが行われる蔵が多い中、あえて手作りの工程を残しデータだけでは作れない手間ひまを掛け、五感を研ぎ澄ませ感覚を大切にした酒造りにこだわっています。
全てのお酒を大吟醸と同じ手間をかけて醸すという、昔から当たり前に行われている「手間」をかけた酒造りは、お米一粒ずつの小さな差に気を遣い、秒刻みで細やかに吸水具合を調整する製法は、全国でも片手に数えられるほどの酒蔵でしか行われていません。
昔ながらの酒造りだけを行うだけではなく、時代を読み世の中のニーズに合わせた酒造りも行い伝統の中にも新しい風を吹かせたいという想いもあり製品化しています。
過去には、漫画レモンハートでも紹介された吟醸原酒ブームの火付け役となった「夢幻吟醸原酒」。
「角瓶ボトルで飲みたい」という熱き世代のファンの方々が多かった30年以上前ウイスキーブームの時に、日本酒もロックで飲めないかと考えた先代が、角瓶の武骨なスタイルで商品化したものでした。
中勇酒造店は、慎重で謙虚に。時代を読み、どうすれば自分たちの日本酒を多くの方に飲んでいただけるか、自分達らしさを忘れず独自に掘り下げてきた酒蔵です。